兵庫県公立高校入試「理科」について

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こんにちは。岡崎塾の有延です。
今回は、「兵庫県公立高校入試 理科」についてお話しさせていただきます。

1.傾向の変化

3月11日に兵庫県公立高校入試がありました。今年度は理科の傾向が大きく変わりました。それは大問数の減少です。

今までの大問構成 今回の大問構成
小問集合 生物
生物 地学
化学 化学
地学 物理
物理    

 

大問Ⅰで出題されていた、小問集合がなくなりました。
今までは「小問集合で点数を稼ごう」「小問集合での間違いを最低2問にしよう」などと、大問1、小問集合の重要性を、各年の平均点や問題ごとの正答率を用い、生徒に伝えていました。
今回からは小問集合がなくなった分、各大問での一問目、二問目の重要性が増しました。
そこで点数をしっかり取っていかなければなりません。
今回の問題を見ていると、一問目や二問目は定期テストレベルの基礎的な問題が出題されています。
まずはそういった基礎的な問題で間違えないことが、当然ながらとても重要です。

 

傾向の変化により、平均点は多少下がると考えられますが、問題自体の難度は大きな変化はありませんでした。
兵庫県の理科の問題は、問われ方が複雑であるものの、教科書を読み返せば記載のある内容が出題されています。
ですが、その内容は受験参考書には記載がない場合があります。
受験参考書だけでなく、教科書を使い、理解を深めていく勉強が必要となってきます。


2.出題内容について

次に出題内容に目を向けてみましょう。

昨年同様、12月下旬より実施された冬期講習の初回の授業では、今年度出題される単元を分野ごとに予想しました。私が出題されると予想した単元とその結果も併せて、今年度出題された内容をまとめました。

  予想単元 出題内容 結果
生物 生命を維持するはたらき 感覚と運動のしくみ
地学 天気 岩石と地震 ×
化学 水溶液とイオン 化学変化とイオン
物理 仕事とエネルギー 電気とエネルギー

 

地学を除いて、予想単元の内容から出題されていました。
昨年同様予想的中率は75%でした。
地学は最後まで予想単元を悩んだ分野でした。予想単元を2択までは絞れていましたが、選ばなかった単元の内容が出題されていました。
今年度のこの結果や今までの出題内容を踏まえ、今一度分析し、来年度こそは全分野的中を目指します!

3.普段の理科の学習について

理科は数学や英語と違い、単元間の関連性が少なく、各学年で習うことが他の学年で出てくることが少ない教科です。
したがって、中1で習った内容がそのまま入試にも出てくる、中2で習ったことがそのまま入試に出てくる、ということになります。
その時々で学習している内容が、今後扱われることなく入試に出てくる可能性があるので、中1の始めの授業から、受験勉強は始まっていると言えます。
今の勉強を、定期テストのため、課題を提出するため、といった考えだけでなく、「受験勉強をしている」といった考えのもと、日々の勉強に取り組む必要があります。
これは、年度初めの理科の授業で必ず伝えていることです。

新中2のみなさんは今回の出題内容のうち、大問Ⅱの内容はすでに習っています。

新中3のみなさんは今回の出題内容のうち、大問Ⅰ,Ⅱの全て、大問Ⅳの半分の内容はすでに習っています。

一度、今年度の問題を解いてみてください。入試ではどういう問題が出題されているのかを、実際に感じてください。
そうすることで、普段の学習の意識を、受験を意識したものに変化させることができます。
そういった意識で学習していけば、定期テストでも結果はついてきます。

 

具体的な勉強方法については私に聞いてきてください。
勉強方法を聞いてきた生徒で、実際に結果を出している生徒がいます。
私は、みなさんの頑張る気持ちを後押しできるように、日々の授業に全力で取り組んでいます。
今回記したこと以外にも、入試や理科の学習について、伝えたいことはまだまだあります。
それは授業内でみなさんにお伝えしていきたいと思います。